しばたファミリークリニック|飯田市上郷|内科・外科・小児外科・皮膚科

フットケア

フットケアとは?

  • 近年、足の健康についてとても注目されています。
    白癬(水虫)、胼胝(たこ)、鶏眼(ウオノメ)を含めると、一般人口の約50%に何らかの足病変があると言われています。また、様々な疾患の末期症状として足病変が現れるケースが多く、循環障害、腎臓病(透析患者)、糖尿病、皮膚疾患、整形外科疾患など病因が多岐にわたり、それらが互いに重複し非常に複雑な病態を呈する場合があります。
  • 足病変のある糖尿病患者に適切なケアを行う事で、下肢切断を85%回避できると報告している文献もあり、フットケアの有用性が示唆されています。
  • フットケアの最終目標は「救肢・救趾~limb salvage=足の切断を避けること→歩行を守ること」にあります。
  • 巻き爪が痛い
  • タコ、ウオノメが痛い
  • 爪が厚くて切れない
  • 足が冷たい
  • 夜寝ていて足が吊る
  • 足がむくむ
  • 足の血管がボコボコしている
  • 足のキズが治りにくい

こんな症状で困っている方は・・・お気軽にご相談下さい。

*院長は飯田病院フットケア外来でも非常勤として勤務しており、下肢静脈瘤のカテーテル治療も行っています。
当院でも下肢静脈瘤の患者さんの弾性ストッキング治療、術前術後の診察・エコー・ケア、硬化療法を行います。

 

もくじ

 

(1)胼胝(タコ)・鶏眼(ウオノメ)

胼胝(タコ)・鶏眼(ウオノメ)とは
 
  • 胼胝(タコ)とは⇒反復する機械的刺激により表皮角層が限局性に増殖し、肥厚したもの
  • 鶏眼(ウオノメ)とは⇒角層が長期間の物理的な刺激で皮内へ楔形に増殖したもの

要は・・・ どちらも刺激でできる。

皮膚が厚くなったのが胼胝(タコ)
“め”ができるのが鶏眼(ウオノメ)

院長の方針
柴田先生より

硬くなった胼胝(タコ)、鶏眼(ウオノメ)はグラインダーで削ります。(痛くないですよ)

ただ、骨が変形していたり靴が当たっていたりすると再発するので、再発予防のため靴のチェック、当たらないためのインソール調整やパッドの使用を行います。

靴の履き方指導を行ったり、足のアーチ崩れを予防する足運動も勧めています。

(2)足白癬(水虫)

日本人の4-5人に1人罹患!!

  • 趾間型⇒ジュクジュク 、 かゆい!!

    趾間型


    足趾の間に発赤や水疱として始まって、白く浸軟する症状がよくみられ、強いかゆみを伴う。浸軟した皮膚がむけてびらんを形成することもある。
  • 小水疱型⇒ブツブツ 、 かゆい!!
    足趾の間・足の裏・足の縁に小さい水疱が散在、もしくは集簇して周囲に発赤を伴う。水疱は大小不同で、いくつか合わさって大きな水疱になることもある。強いかゆみを伴う。
  • 角化型⇒ゴワゴワ 、 かゆくない!!
    足の裏が厚い角質で覆われ、踵では亀裂を伴うこともある。長く罹患した結果でなることが多く、かゆみはない。

*菌が付着しても通常は24時間以内に洗い流せば感染は成立しない
ただし・・・皮膚にキズがある、高温多湿、免疫低下 という場合は感染成立しやすいので注意

 
院長の方針
柴田先生より

状態により塗り薬にするか飲み薬にするか判断しています。

    • 飲み薬は肝機能が悪化することがあるので、定期的な採血チェックが必要です。
    • 塗り薬の場合・・薬は足首より先全体に塗りましょう!!
      足の甲、足の裏全体…  趾(ゆび)の間も忘れずに!!

見た目がきれいになってからも、最低1-2ヵ月は薬を塗り続けましょう

(3)爪白癬(爪水虫)

爪白癬(爪水虫)とは
 

日本人の10人に1人罹患!!

 

院長の方針
柴田先生より

状態により塗り薬にするか飲み薬にするか判断しています。
患者さんのご希望も伺っています。

    • 飲み薬は肝機能が悪化することがあるので、定期的な採血チェックが必要です。
    • 塗り薬の場合は最初に塗り方を指導しています。

どちらの治療を行うとしても根気が必要です。

(4)巻き爪・陥入爪

  • 巻き爪とは⇒爪が内方に巻き、爪床(爪の下の肉)を挟む状態
  • 陥入爪とは⇒爪の側縁が周囲の軟部組織に食い込む状態。

 悪化すると爪の周囲が発赤・腫脹し、さらに進行すると肉芽の形成、周囲軟部組織の肥厚を起こす。

 
院長の方針
柴田先生より
  • 炎症起こしている方はだいたい爪の切り方が悪いので・・・まず爪の切り方指導を行います。
  • テーピング指導
  • 3TO(VHO)と呼ばれる、ワイヤーを使用した爪矯正法も取り入れています。(保険適用外)
    すべての方に適応になるわけではありません。

(5)下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)

 
 

◎血流を評価する検査

  • ABI (ankle brachial pressure index)=足関節上腕血圧比

足関節と上腕の収縮期血圧比で求められる。下肢虚血評価として最も一般的

    • SPP (skin perfusion pressure)=皮膚灌流圧
    • 下肢血管エコー
    • CT angio
    • カテーテル検査

*当院ではABIと下肢血管エコーが行えます。

重度のものは専門施設へ紹介します。

 

(6)下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは
 

 

表在静脈が膨れている…だけじゃない

下肢表在静脈の弁不全

→下肢うっ血、静脈圧の上昇

→下肢筋力の慢性疲労、浮腫、うっ滞性皮膚炎、色素沈着、皮膚硬化など

→難治性の皮膚潰瘍

下肢静脈瘤の治療
柴田先生より
  1. 保存的治療
    足のむくみを改善する運動・マッサージ
    弾性ストッキング・・ふくらはぎの筋ポンプ作用を助ける→静脈還流促す
  2. 硬化療法⇒当院でも行えます!!
    静脈瘤に薬剤を注入し、固める。外来で行える。大きな静脈瘤には適さない
  3. 手術
    ・高位結紮→表在静脈を根元で結紮する
    ・ストリッピング→静脈を引き抜く(痛み、出血、神経損傷のリスク高い)
    血管内焼灼術(カテーテル治療) ⇒ 南信で唯一飯田病院で行っています。 院長も飯田病院に出向き行っています。

フットケア 南信唯一の小児外科専門医。女性医師なので女性特有の悩みの相談もしやすく、乳腺の診察・検査も行っています。また巻き爪やタコ、静脈瘤など足に関するお悩みもご相談下さい。

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